Headrush FXボードは非常にパワフルなデバイスですが、結局のところ、あなたの好みに左右されます。このガイドでは、一般的な外部のエフェクターと、ペダルボードと組み合わせて設置する場所、そしてゲイン・スレッショルドが高くなりすぎた場合にサウンドをクリーンアップするための、よくある問題の解決方法について説明します。


   目次


ゲインステージングとHeadrush

まず始めに、Headrush製品のボードは、アナログのエフェクターペダルと同様ににエフェクトを扱う傾向があります。ギターはある程度のゲインを持ち、インプットは潜在的にゲインを持ち、各ディストーションペダル、各アンプ、いくつかのエフェクトはさらにそれを倍増させ、スピーカーから出るとさらにそれを倍増させる可能性があります。エフェクトを追加するにつれて、信号のコントロールを失い、フィードバックが始まったり、音が歪み過ぎてしまったり音が割れてしまうということは非常に簡単に起こり得ますが、何かが壊れたというわけではありません:


どのリグにもインプット・ブロックがあります。これらのブロックには、入力されるギター信号に関連するコントロールがあり、フィードバックを抑えるためのゲートもあります。このシーンのスレッショルドを調整することで、弾いていない時のギターが、ゲートで設定した値以下の音信号を送ったときに、ミュートされるようになります。逆にギターが静かな音を出せないようであれば、スレッショルドの値が高すぎる可能性があります。


これと並行して、ボード内蔵のエフェクトにあるコンプレッションや、リグに追加できる独立したノイズゲートもあります。エフェクトの過多で音の異常に気づいたら、これらを追加することで、演奏時の不必要な周波数をつぶし、ピーキーな信号をチェックするための強力なツールにもなります。最も効果を得るには、リグの最後尾に近い位置に設置します。


外部エフェクトを配置できる場所は、ボードの前、FX ループ内、ボードの後ろの 3 か所です。 これらを個別に見てみましょう。


ボードの前

最適な配置 - 特殊なゲインやディストーションペダル、ブースターペダル、または、デジタル・ディレイやドロップ・チューニングのようなボードに変化をつけたいエフェクト、独自のディストーションを内蔵したフィルターなど。


その理由は、音を増幅させたり変化させ過ぎたりするものが入ってきた場合、ノイズゲートでその音の余計な信号を消しクリーンにさせることができ、その一方で、アンプやボード内蔵のエフェクトの歪みを使う際は、より効果的にエフェクトを得れるからです。例えば、5半音を外部ペダルで下げてから、ボード内蔵エフェクトで歪ませた音は、既に歪ませたピッチダウンさせた音よりも良く聞こえるでしょう。


ノイズゲートを十分に高くしてもフィードバックに変化がない場合は、入力ゲインを下げて、入ってくる信号を補う必要があります。そうすることで、そのままボリュームを下げたときのように音が閉ざされることなく、信号の歪みを抑えることができます。


FX Loopの内部

最適な配置 - アンプ、フェイザーやトレモロなどのクリーンフィルター、ワウペダル、トークボックス、コーラス。


これらのエフェクトは、内部エフェクトに混ぜて配置したいエフェクトです。特定の真空管サウンドのアンプを使用する場合、トークボックスのようなギターとマイクの音をユニットに入れるような場合(注:トークボックスは、ループを完成させるために1/4インチ接続のダイナミックマイクが必要です)、いずれにせよ、コンプレッションやリバーブの前に必要なものがここに入ります。


この場所でゲインの問題を解決するのは簡単ではないため、外部エフェクトを1つ1つ調べなければなりません。特に、最近のワウやエンベロープ・フィルターには、ゲイン・セッティングが搭載されているものが多く、少なからずゲインを上乗せしてしまいます。コンプレッサーやノイズゲートを別途用意すれば一時的な解決にはなりますが、一度フィードバック・レベルに達してしまうと、音のエンドポイントまでもがフィードバックしてしまうため、すぐに解決するのは困難です。


ボードの後ろ

最適な配置場所 - Studio FX ラックプロセッシング、リバーブ、テープエコーなど。


これらは一般的に仕上げを目的としたエフェクトです。スタジオでは、エンジニアがポストプロダクションで適用しますが、ライブでは、テープエコーで音を太くすることで、音の響きの狭さや小ささを補いたいかもしれません。外部コンプレッサーやラックマウントのエフェクトも、おそらくここに入るでしょう。ラックマウントの機材には、Headrushに介入されないゲインステージを処理する独自の方法があります。一般的には、これらのエフェクトではゲインは追加されませんが、Headrushによって介入されるのも避けたいところです。


以上がゲインステージングについてとなります。


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