今回は、外部エクスプレッション・ペダルの設定と、エクスプレッション・ペダルにエフェクトをアサインする方法について説明します。エクスプレッション・ペダルを使ったエフェクトは、通常のオン/オフ・ペダルとは少し異なります。一般的なものだとボリュームペダルやワウペダル等がありますが、ゲイン、トレブル、パンなど、ペダル内部のパラメーターであっても、段階的なパラメーターを設定できるものであれば何でも割り当てることが出来ます。このガイドでは、ボリュームペダルを例に説明します。 


どのようにアサインされるか


ボリュームペダルはエクスプレッションで操作するためのペダルなので、リグのAスロットにドロップすると、自動的にエクスプレッション・ペダルに割り当てられます。すでにリグにエクスプレッションタイプのエフェクト(ワミー、ワウなど)が入っている場合は、エクスプレッション・ペダルのBスロットにボリュームがアサインされます(ペダルをレンジの一番上でクリックすると、Headrushエクスプレッションのトゥ・スイッチとして切り替わります)。右上の3つの点をタップし、ポップアップするメニューから "Hardware Assign" をタップします。


アドバンスト・エクスプレッションについて


この画面では、1つのペダル・セッティングに複数のエクスプレッションタイプのエフェクトを設定し、すべてを同時に変化させる方法=アドバンスト・エクスプレッションのセッティングを作成することもできます。この方法で最大4つのエフェクトを設定できます。この設定の詳細については、マニュアルを参照してください。


極性とペダルのパラメーター


外部のエクスプレッション・ ペダルを使用する場合は、ペダルの極性を決定する必要があります。グローバル・セッティングにはエクスプレッション・ペダルの極性を制御する設定がありますが、エクスプレッション・ペダルのレンジに対応するレンジの制限は、ペダルを介して機械的に設定することになります(例えば、M-Audioエクスプレッション・ペダルには、Headrushに合わせてCCレンジを設定するノブがあります)。この場合の注意点は、Headrushで機能させるためには、ペダルがTRSケーブルに対応していなければならないということです。この注意点は、すべてのボードのマニュアルの最初の数ページにある、ポートの項目に記載されています。


MX5とPedalboardに関する注意事項:これらのボードにはすでにエクスプレッション・ペダルが内蔵されているため、2台目のエクスプレッション・ペダルを接続すると、その外部ペダルはBスロットのエフェクトのコントロールになります。そのため、公式のHeadrushエクスプレッション・ペダルのトゥ・スイッチは、Gigboardで使用することになります。同様に、Gigboardを使用する場合、トゥ・スイッチが内蔵されていないエクスプレッション・ペダルをA/Bスロットから切り替えるには、タップ・テンポ・スイッチのような外部のフットスイッチが必要になります。


実際のエフェクト内の設定


最後に、実際のボリュームペダルの設定は、リグ画面からボリュームペダルをダブルタップすることで一覧表示されます。ペダルの実際の操作範囲(可動域)を半分の範囲にカットするプリセットもあります。これは、エクスプレッション・ペダルをリズム・ギターからリード・ギターに切り替えるためのボリューム・ブーストとしてしか使わない場合や、ミックスに戻るためにバランスを微調整すると、演奏中に気が散ってしまうことがあるためです。しかし、最小ボリュームの欄をタップし、好きなところに設定することで、最小ボリュームを自由に設定することができます。あとは、ボリュームペダルをLinearにするかLogarithmic(Linear Off)にするかの設定だけです。正直なところ、演奏テクニックとしてボリュームのうねりを使わないのであれば、Linearで十分です。