ギタリストにとってアリーナロックのイメージといえば、1本のギターから壁一面のアンプを鳴らし、観客を魅了するものだと思います。
チャック・ベリーがフェンダーのリバーブアンプを2台使っていた頃から、ミュージシャンはライブやスタジオでアンプを二重化してきました。
トーンを太くしたり、2台のアンプ/スピーカーでステレオエフェクトをかけたり、ギグ中にバックアップを取ったりと、その用途は多岐にわたります。
Headrushのシグナルチェーンは、アンプブロック、IRブロック、キャビネットブロックをタップしてハイライトし、スクリーンに表示される2xボタンを押すことで、この操作が可能です。
デジタルボードにバックアップアンプを内蔵する必要はないですが、ボード内でアンプを二重化することで実現できる音色のバリエーションはたくさんあります。
ブロックを二重化したら、どちらか一方を選択し、ブロック内でアンプ/スピーカー/irを変更することができます。
ペアアップの上側にあるものは左に、下側にあるものは右に出力されます。
信号の歪みやドライブがすべてアンプから来ている場合、アンプをスプリットし、スプリットの片側をクリーンに変更することで、増幅されたゲインを片側に、クリーンな信号をもう片側に送ることができます。
それ以降は、パンを合わせたまま、このスプリットの両側に均等にエフェクトをかけます。
さらに、レコーディング中に両方のアンプを異なるイコライゼーションに設定することができ、アナログのようにアンプ間でブリードが発生することなく、2つの面を同時にレコーディングすることができるため、トーンのバリエーションを増やすことができます。
キャビネットブロックの場合、マイクをオフセットしたり、2つの異なるマイクを選択してブレンドしたり、2つの異なるスピーカーキャビネットを選択したり、キャビネット内の2つの異なるボリュームを選択して、ライブサウンド用に軽めのステレオパンを作成し、その後にエフェクトを適用してパンの位置を維持することもできます。
さらに高度なテクニックとして、アンプブレンディングがあります。
アンプブレンディングとは、2つの異なるアンプを用意し、エクスプレッションペダルを使ってアンプ間の音量を変化させ、サウンドの中でどちらかのアンプを優先させることで、異なるトーンを作り出すことです。
これを行うには、2x機能を使ってダブルアンプブロックから始め、スタック内のアンプを1台入れ替え、好みのトーンに設定します。
そこから、OUTブロックでRig Widthを0%に変更します。
次にハードウェアアサインに入ります。そこからエクスプレッションペダルをアドバンスドモードに設定し、右側の+矢印のスロットを2つ埋めて、両方のボリュームをエクスプレッションペダルにアサインします。
同じ画面で、同じエリアのレンジに入り、ボリュームのレンジの一方を100-0に設定し、もう一方は0-100のままにしておきます。
この設定でエクスプレッションペダルを動かすと、2台のアンプが無限の音色を生み出すことになるでしょう。